四半世紀

すべては彩りある思い出に変る。

ただのOLだった女がM嬢として風俗店で働き始めた話③

 

 

 

 

こんにちは、なでしこです。

 

YouTubeをよく見るんですが、最近は1周回ってHIKAKINがしぬほど好きになりました。来世はHIKAKINに飼われる猫になりたいです。

 

 

 

ではでは続きを。

 

 

 

ここのお店にしよう、と決めてさっそくそのお店に働かせてください!と、メール。

 

就活のときのクセで「採用ご担当者様」とかメールに書いてたけど、のちにお店の人から聞いたら「風俗に面接来る子でそんなちゃんとした言葉遣いとか出来る子ほとんどいないから逆に面白かったw」ってちょっとネタにされたので、ああいうお店相手には丁寧語が使えたら十分だと思います。

 

 

面接はさっそく次の日に決まって、そのときに「身分証明書と本籍地記載の住民票を持ってきてください。」と言われてガチでブルブル。

 

やっぱりイメージなんですけど、風俗店といったら裏に893が絡んでたりするし(実際に多分そう)、もし何かあって親にバレたりするのも嫌だし、身分証明書も住民票も出すの怖すぎるし嫌すぎるんだけど(T_T)ってめちゃくちゃなりました。

 

 

でもググってみたらそういうの出せって言うほうがちゃんとしたお店みたいですよ。風営法?みたいな、よくわからんけど、警察?にちゃんと営業許可を取ってやってる店みたい。逆に求められなかったら法的にアウトな店みたいなので、その方が摘発とか色々あって親バレにも近くなります。

 

 

 

そして私もやると決めたらやる女なので、その日のうちに市役所に住民票を取りにいきました。本籍地付きのくださいって言うと、「何に使うんですか?」って聞かれました。「あ、アルバイト先で出すように言われてるんですよ…!」としどろもどろになりながらも言うと、怪訝そうな顔をしながら発行してくれました。ヒヤヒヤしましたね。

 

 

 

そして次の日の朝、メイクして着替えて、全身鏡の前に立ちました。そのときに「あぁ、もう普通の人間には戻れないんだな。」と思ったのをすごく覚えてます。

 

 

電車に乗ってるときもずーっと「怖い人が出てきたらどうしよう」とか「何か弱み握られて一生脅されてお金取られたらどうしよう」とか考え始めて、めちゃくちゃ帰りたくなりましたね。でもわりと家からも近かったのですぐにお店の人に指定された場所に着きました。

 

 

最寄り駅が集合場所で、着いたらお店に電話してくださいと言われていたので勢いでもうすぐに掛けました。遅刻したりバックレる方が怖かったので。もうすでに名前と電話番号はお店の方に伝えていたので弱みを握られていたみたいなもんです。

 

 

その日の服装や髪型やバッグの特徴などを伝えると、お店の人がものの3分ほどで迎えに来てくれました。

 

それが意外や意外、スーツ姿の爽やかな30代くらいのちょいイケメンの男性だったんですよ。笑顔で「こんにちは~!〇〇さんですね。お店の者です。ご案内しますね!」とご丁寧な対応をしてくれました。ほんっっっとにホッとしました。とりあえず893っぽくはなさそう…!よかった~!なんて思いつつトコトコ着いていきました。

 

 

「このビルの3階ですね!行きましょう!」と言われて見上げたビルはめちゃくちゃ古くて汚い(失礼)雑居ビルでした。あの独特なカビっぽい匂い、未だに覚えてます。3階まで行って薄暗い廊下を進むと、そこにはお店の看板も何も無い、ただのドア。(私が働くことになった所はいわゆるデリヘルで、大々的に看板を掲げてお店を置くことは出来ないみたいです)。

 

 

その瞬間「あ、終わった」と思いました。完全に裏社会。もうウ〇ジマくんの世界観。龍が〇く。

 

爽やかイケメンに「どうぞ入って」なんて言われたらとりあえず入るしかなく、おずおずと入っていきました。

 

 

 

中は廊下以上に暗くて、ひとつの空間の中をパーテーションで仕切って、待合室、受付、事務所の3つに分かれてました。

 

ひとまず私は待合室に案内され、ボロボロの革のソファーに座らされました。机にはタバコの吸殻がパンパンに盛られた灰皿がありました。「待ってる間にこれ記入しといてね」と紙を出されました。

 

そこには、名前や住所など個人情報を記入する欄に加え、オプションのOK・NG欄なるものがありました。ここにつらつら書いていいもんかイマイチ分からないのですが、ざっくり伝えると、おもちゃ系(SMで使うようなすごいマイナーなやつ含め)、あとは浣腸とか排泄系、あとはその当時の自分にはよく分からないものワードが多々あって…。さすがにこれは安易にOKしちゃマズそうだったので、保留にしておきました。

 

 

しばらくすると、待合室にすげえ小汚いハゲデブが入ってきました(超失礼)。その人は副店長らしく、面接してくれるとのことで。ここからはまた長くなるのでまた次回にします。

 

 

 

つづく。